金融緩和を続ければ物価は上昇し続け、預金の価値が減少する？

「金融緩和」は中央銀行が金利を低めに誘導し、世の中にお金を出回りやすくする考え方。日銀が行なっている「大規模緩和策」は典型的な金融政策です。企業は金利が低いと、低コストで借金ができるため、設備投資を決断しやすくなります。しかし、金融政策にはデメリットもあります。有効な投資先が見つからないと、株や不動産や金などの資産価格の異常な上昇をまねきます。加谷珪一さんは「市場に大量のマネーがあふれ出していて、まさに弊害が出ている。結果的に物価がはね上がり、預金の価値が減少する」と指摘します。