自由貿易とは各国が自由に輸出入すること。その結果、市場メカニズムに合わせて、競争力のある商品を輸出し、競争力が弱い商品は輸入することになります。一方、保護貿易は自国の産業を守ることを最優先する考え方です。日本の基幹産業は自動車を中心とする製造業で、大半はアメリカ市場に依存しています。そのためトランプ政権の高関税政策は日本経済には「大きな逆風」になります。しかし、日本はドイツや韓国に比べると輸出依存度は高くなく、国内には1億人の市場があります。加谷珪一さんは、「国内の消費に重点を置く経済政策にシフトすれば、大きな打撃にはならない」と指摘します。