今回から3回にわたって「国際収支」についてお伝えします。かつて日本は「貿易収支」が黒字の状態が続いていました。しかし、日本企業の輸出競争力は年々低下しています。そのため、最近では貿易収支が赤字になる年が多くなっています。その一方で、海外への投資で得た収益、「所得収支」の黒字は年々増えています。今の日本は貿易よりも、投資で得る黒字の方が大きくなっているのです。加谷珪一さんは、すでに日本は「製造業立国」から「投資立国」に変わっていると指摘します。今後、日本の「国際収支」はどうなっていくのか、加谷さんに見通しを伺います。