「ピンチはチャンス」とよく言います。しかし、不安と焦りばかりがふくらみ、とてもそんなポジティブ思考になれないことだってあるものです。

そんなとき、一瞬で事態を好転させてしまう開運アクションがあります。誰にでもすぐできて効果はバツグン。これは実践あるのみですよ!

ポジティブな行動が、ポジティブな心理を生む

人は「楽しいから笑う」のか、「笑うから楽しい」のか?

みなさんはどちらだと思いますか? 楽しいから笑うに決まってる。多分、これが多くの人の認識でしょう。ところが最近の脳科学では、むしろ逆であることが立証されつつあります。私たちの脳は、まず行動をインプットすることで、それにふさわしい思考や感情を自動的に生み出すというのです。

試しに、怒りながらスキップしてみてください。おそらく難しいはずです。スキップは心躍るような快活さを表現する行動です。だから脳は「この人は楽しいのだ」と判断します。「バカヤロー!」などと怒りながらスキップしようものなら、脳はたちまちバグってしまうのです。

ちなみに、やる気のメカニズムも同様だそうです。やる気は行動を起こす要因ではなく結果です。したがって、まずやりはじめない限り、いつまで待っても脳はやる気を出さないというわけです。

さて、このことからわかるのは、メンタルをコントロールするには、まず行動を変えるのが近道だということです。

仕事や人生では、思わぬピンチや逆境に立たされることがあります。そんなとき、肩をガックリ落として弱音を吐いていれば、脳は「もうダメだ、人生終了」と、思考をさらに悪いほうへ悪いほうへと運ぶだけ。こんなときこそ笑いましょう。とても笑ってなんかいられない状況であっても、あえて笑って、脳に「今、私は楽しい」と刷り込むのです。そうすることで、思考がポジティブな方向に切り替わり、これが前に進むパワーとなってくれるのです。