容姿とも人柄とも関係なく、同性から見ても「オーラがあってかっこいい」と感じる男性は、何が違うのか。その答えは、ちょっとした「しぐさ」にあるのかもしれない。(内容・肩書は、2019年7月5日号掲載時のままです) 

第一印象は「立ち姿」で決まる

エグゼクティブ・プレゼンス――社会的に地位や職位の高い人に求められる品格・存在感や振る舞いが、日本でも重要視され始めています。私はいままでに日本の一流ホテルやビジネスクラブ経営会社に勤務し、多くのエグゼクティブにお会いしてきました。周囲から一目置かれる方は、自然とエグゼクティブ・プレゼンスを身に付けていらっしゃいます。

一流かそうでないか、相手に一瞬で伝わるのが「立ち姿」です。人の印象は姿勢で決まります。正しい立ち方は壁に背をつけ、腹筋とお尻をきゅっと締めます。その状態で肩甲骨を少し後ろにひっぱるようにすると胸部に張りが出ますから、肩の力を抜き、顎を少し引きます。「座り姿」も、背もたれに思い切り寄り掛からずに体幹を使います。ソファでも足を投げ出したり組んだりせず、膝の間隔を肩幅分くらい開け、膝より足先は開かず、またつま先は内側に向かないようにして、床に両足がついた状態をキープします。

体幹を使ってお尻にも力を入れる。小学生時代の「気をつけ」をしようとすると、肩を張りすぎてお腹が出てしまう男性が多いため注意。

オーラのある方は全方位の姿勢や身だしなみに気を使います。私が秘書をしていた頃、同僚であった秘書のボスは、毎朝秘書に後ろ姿もチェックさせていました。