繁忙期で疲れやストレスがたまってきたときに飲みたいのが「甘酒」です。何といっても、甘酒は「飲む点滴」と呼ばれるくらい栄養素が豊富。昔から「疲労回復に効く」としてよく飲まれてきました。疲れで消化機能が落ちていても栄養素が吸収されやすいため、しばらく飲み続けていると、体が楽になって食欲も出てくるでしょう。良質な睡眠に導き、脳とからだをしっかりと休息させる効果もあります。

「飲む点滴」と呼ばれるくらい栄養素が豊富

どんな業界や仕事にも繁忙期があり、業務が集中して疲れやストレスがたまるときがあります。たとえば、食品・飲料メーカーなら、キャンペーンの期間中、営業担当者は小売店や飲食店を駆け回って販促をサポートしなければなりません。システム開発なら、納期に間に合わせるために開発チームの残業が続くこともあるでしょう。また、同じ会社の中でも人事部門なら1~4月が、経理や会計部門なら3~6月と12月が特に忙しくなります。

繁忙期を元気に過ごすには、何といっても「健康管理」が大切。栄養バランスの取れた「食事」、適度な「運動」、良質な「睡眠」を心がけることが基本となります。でも、「忙しくてそんなこと気にしていられない……」といった声が聞こえてきそうですね。疲れすぎていて、ごはんも食べずお風呂にも入らずベッドにバッタリ、なんて日もあるかもしれません。

そんなハードな時期を乗り越えるために、ぜひおすすめしたいのが「甘酒」です。何といっても「飲む点滴」と呼ばれるくらい栄養素が豊富。昔から、疲れた体によい飲みものとして飲まれてきました。

「飲む点滴」と呼ばれるのは、点滴と同じような栄養素が甘酒に含まれているからです。具体的には、ビタミンB1・B2・B6、ナイアシンなどのビタミンB群、ナトリウム・カリウム・カルシウム・マグネシウム、リンなどのミネラル、食物繊維、オリゴ糖など。最強の抗酸化物質とされるエルゴチオネインまで入っています。

私たちの体を構成しているタンパク質は、体内ではほとんど合成されない必須アミノ酸(9種)と、体内で合成される非必須アミノ酸(11種)の合計20種の一つでも欠けるとつくられません。その必須アミノ酸すべてを含んでいるのも甘酒のスゴイところです。

9種類の必須アミノ酸には、病原性の細菌やウイルスを体内から追い出してくれる免疫機能を高める働きもあります。また、甘酒に含まれる食物繊維に似た働きをするレジスタントプロテインという成分も腸内環境を整え、免疫力を高める効果が期待できます。

甘酒は、「麴甘酒」と「酒粕甘酒」の2種類があります。麴甘酒は原料が麹で、ノンアルコール。酒粕甘酒は原料が酒粕で、微量のアルコールが含まれています。どちらもおいしくて飲みやすいですが、疲労回復効果を狙うなら麴のほうがいいですね。