人間関係を円滑にするための雑談は、ふだんのコミュニケーションはもとより、ビジネスを成功に導くために欠かせない要素のひとつです。そもそも雑談が上手な人は何を意識し、どのように「雑談力」を鍛えているのでしょうか。その本質と具体的な方法に迫ります。

雑談力が高ければ常に学び成長できる

雑談が上手な人は、まず興味関心の範囲が広い人だといえます。たとえば、タレントのタモリさんは「究極の素人」といわれることもあるそうですが、これはいつも素人の目線を持って、誰かに「教えて?」と質問できるからであり、僕はそれが彼の唯一無二のスタイルだと捉えています。

あるものごとについて、専門家をはじめ詳しい人に質問するには、少なくともそれに対する興味関心と、最低限の知識を持つ必要があります。そのうえで、「◯◯とはどういうことですか?」と質問ができれば、それに詳しい人はまったくのゼロから説明することなく、より気軽に教えてくれるでしょう。

何かに興味関心を持つと、いまはテクノロジーを活用すれば、自分でいくらでも調べようがあります。少しかじった程度の知識で構わないので、その範囲を広くして、あとは「教えて?」ということさえできれば、どんな人でも先生にすることができ、どんなときも学んで成長していくことが可能なのです。

そうして知識が蓄積されていくので、ますます雑談が弾むようになり、自然と雑談力も上がっていくというわけです。