やり手の営業パーソンでも、全くの新規客に対しては受注率は50%も行かないと言われます。つまり、出会った見込客の半分以上は失注していることになります。せっかく足繫く通ったのに失注とは、感情的になって不貞腐れてしまいそうですが、この失注客を捨ててしまうのはもったいない。孫子の兵法にどう活用すべきかを学びましょう。

もし見込客がライバル企業と契約したら

では、ここで問題です。

あなたが半年以上、かなり思い入れを持って追いかけてきた見込客がライバル企業と契約してしまいました。そのとき、あなたはどうしますか?

A:当然受注できるものと思っていたのに競合と契約するとは裏切られた気分だ。思い出すのも気分が悪いから商談記録なども捨ててしまう。もう二度と会うことはない。
B:こちらの提案を気に入ってくれていたはずだが、競合が大幅値引きしてきたか、法外なサービスをつけたかで、強引な受注をしたのだろう。ニーズがあることは間違いないので、継続フォローしてリベンジを狙う。

失注客をどう扱うかというのは、営業成績を上げていくうえで非常に重要なテーマです。あなたの受注率は何%くらいでしょうか。結構売れる営業パーソンでも全くの新規客に対しては50%も行かないものです。要するに、出会った見込客の半分以上は失注していることになります。その失注客を捨ててしまうか溜めておくか。

孫子の兵法ではどう考えるかを見ていきましょう。