おばあちゃんの人生は、苦難の連続だった。「大学に行きたい」という夢を持っていたが、親に反対されて中学卒業後、就職。働いてお金をためながら、通信教育で高校、短大、大学で学んだ。38歳のとき、乳がんの末期状態で手術、転移して入退院を8年間、繰り返した。64歳のとき、膝が壊死して手術。リハビリで脳裏に浮かんだのが、「お笑い」だった。小学生の頃にラジオで中田ダイマル・ラケットのしゃべくり漫談を聞き、「道具を何も持たないで、人を笑わせるってすごい」と感じていたことを思い出したのだ。やりたいと思ったことは、「あきらめずに、チャンスがあったらする」。粘り強く、やりたいことに挑戦し続けるパワーは、どこから来ているのか。おばあちゃんのパワーの源を探る後編。

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