現代は「ストレス社会」といわれるように、私たちはさまざまなストレスにさらされながら生きています。過剰なストレスは心身に不調をもたらすことがわかっています。それを防ぐ効果が期待できるのが「柑橘類」です。豊富に含まれるビタミンCがストレスに対抗するホルモンの生成を促します。過剰なストレスを感じたら柑橘類を食べてビタミンCを摂取しましょう。

石川 三知
Office LAC-U代表、Body Refining Planner
病態栄養相談に携わった後、東京工業大学勤務を経て、スポーツ栄養指導を開始（専修大学アメリカンフットボール部）。これまでに、フィギュアスケートの荒川静香選手・髙橋大輔選手、サニブラウンハキーム選手などをサポート。現在は、浦和レッドダイヤモンズトップチーム、山梨学院大学陸上部（短距離・長距離・駅伝）、東海大仰星高校ラグビー部を始めとする多くのトップアスリートの栄養サポートを行う。

過剰なストレスは心身に不調をもたらす

最近、ニュースでも取り上げられるようになった「モンスタークレーマー」。企業の従業員に対して常識を大きく逸脱した理由で苦情を訴え、身勝手な要求をしてくる消費者のことです。従業員としては、それを認めるわけにはいかないし、コンプライアンス上、粗品などを渡してその場をおさめることもできません。従業員を守る効果的な手立てがないというのは困ったもの。応対する側には、大きなストレスがかかるでしょう。

「ショールーミング」という言葉もよく聞きます。商品を購入する際、実店舗に行って商品を確かめてから、ネットショップで購入することをいいます。こうした消費者の行動は増えていると思いますが、「何度も試着して、結局買わない」というのは、丁寧に応対している店員にとってはかなりのストレスになるはずです。

こうした例を挙げるまでもなく、現代は「ストレス社会」。日頃からストレスを感じている人も多いと思います。適度なストレスなら良い刺激になりますが、過剰なストレスは心身にさまざまな不調をもたらす可能性があります。頭痛や肩こり、下痢といった体の不調のほか、イライラや不安、不眠など心にトラブルが生じることもあります。

そんなストレスからくる心身の不調を防ぐ効果が期待できるのが、グレープフルーツやオレンジ、レモン、ミカンなどの「柑橘類」です。