ニューヨークに獺祭の酒蔵をつくる――。大きな野望を持ち、72歳でニューヨークに移り住んだ桜井会長。やっと戻り始めた中学英語の記憶、左ハンドルの車で逆走、日本の比ではない物価高など、さまざまな困難に直面しながらも、「今が人生で一番華やか」と軽やかに語る。「90代で全盛期を迎えたい」と意気込む桜井会長のモチベーションの源を探った。

桜井 博志
旭酒造会長
旭酒造会長。1950年、山口県周東町（現岩国市）生まれ。76年に旭酒造に入社したが、先代である父と対立して退社。父の急逝を受けて84年に家業に戻り、純米大吟醸「獺祭」の開発を軸に経営再建を果たす。2016年から現職。


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