第20話
「即断即決、即実行」編 優柔不断な人が、迷わずに、即座に仕事を進められるようになる
部下のミスが減る! 一発で仕事が進む「指示の出し方」
なぜ部下のミスがいつまでも減らないのかと頭を抱える上司は少なくありません。
ちゃんと指示を出しているのに部下はなぜミスをするのか。ミスをする前になぜ部下は疑問点を聞いてこないのか――。
最終回は、部下のミスが減る指示の出し方について解説します。
ブレークスルーパートナーズ株式会社マネージングディレクター。東京大学工学部を1978年に卒業後、小松製作所で建設現場用ダンプトラックの設計・開発に携わる。1983年よりスタンフォード大学大学院に留学し、機械工学修士、修士上級課程を修了。1986年マッキンゼーに入社。1990年にはマッキンゼーソウルオフィスをゼロから立ち上げ、120名強に成長させる原動力となるとともに、韓国企業、特にLGグループの世界的な躍進を支えた。2002年「日本発の世界的ベンチャー」を1社でも多く生み出すことを使命としてブレークスルーパートナーズ株式会社を共同創業。著書にベストセラーの『
ゼロ秒思考』など多数。
指示を出す上司に大きな問題がある
部下のミスがいつまでも減らないと日々悩んでいる上司は少なくないと思います。部下に責任がないわけではありませんが、ほとんどの場合は、そういう状況をつくっている上司に大きな問題があります。
今回、この点にメスを入れます。実際のところ、部下がミスをするのは「上司の部下への指示のしかたが悪い」という問題が隠れているのです。どうすれば、部下のミスが減る指示を出せるのかを考えてみましょう。