旅先で道に迷ったとき、あなたなら、汚れたシャツを着ている人と清潔なシャツを着ている人、どちらに道を尋ねますか? 大切な資産管理を、くたびれたスーツを着た営業マンに任せようと思いますか? 何を着るかは、単なる趣味ではなく、あなたの運を左右する大事なポイントです。これを機に、自分の服装や身だしなみを総点検してみましょう。

「メラビアンの法則」に服装が与える影響とは

「外見なんてどうでもいい。要は中身でしょ」

そう言いたい気持ちもわかります。しかし、一期一会の出会いも多いビジネスの現場では、中身をアピールするような時間はないと考えたほうがいいでしょう。そのため、たいていの人が第一印象で「この人は信頼できるか」「仕事ができそうか」「一緒に仕事をしたいか」などを判断します。第一印象に関する心理を定義化した「メラビアンの法則」によれば、その判断にかかる時間はわずか数秒だそうです。たった数秒ですから、パッと目に入る服装や身だしなみがとても重要になるわけです。

大事なプレゼンや交渉でどんな素晴らしいアイデアを語ろうが、着ている服が野暮ったくてヨレヨレではビジネスセンスまで疑われます。逆に、口数は少なくてもパリッとしたスーツ姿で堂々としていれば、いかにもプロフェッショナルな印象を持たれて信頼感が増し、交渉がトントン拍子に進むこともあります。