日本酒ビギナー編の4回目。
社長や役員、部門長など、社内の経営幹部と少人数で卓を囲むような会食。相手は同じ会社の人だからといって気は抜けません。自分の評価を高め、ライバルに差をつけるには、経営幹部との会食は自己アピールにうってつけの場です。幹部の心を掴み、自分のアピールにも使える日本酒をご紹介します。
「お酒は何がいいかね?」と聞かれたらどうするか
会社の経営幹部からの声掛けにより設けられた会食の場。気心の知れた同僚や部下とのカジュアルな飲み会とは違い、落ち着いた雰囲気の和懐石料理が提供されるようなお店が想定されることも多いでしょう。静かな店内で限られた人数のなか、今後の会社のビジョンや戦略を聞いたり、自分のチームの状況について上役からヒアリングをされる会食は、重要な取引先との会食と同様、決して気を抜けないシーンです。お店選びからお酒の選定に至るまで抜かりなく行い、自分の能力を幹部へアピールするいい機会でしょう。お酒選びについても、料理に合うことはもちろん、その場に相応しく、上役の心を掴む1本を選べるかどうかで、あなたの評価が変わってきます。
会食の始まりとともに飲み物のリストを手渡され、幹部から「何がいいと思うかね?」との一声が。相手の味の好みを把握できていなくても使える、「おお! それだよ」と喜ばれるような抜群のアピール力をもつ日本酒の選び方があります。