今すぐ決めてもらいたいのに、決断に何日もかかる人。すぐ行動してもらいたいのに、動き出しの遅い人。そういう人と一緒に仕事をしていると、こちらの予定も立てづらいし、イライラが募ってストレスになります。職場に一人だけ仕事のテンポが遅く、他のメンバーに迷惑をかけてしまう人に、早めの決断を促すにはどうすればいいのでしょうか。職場にありがちなシーン別に対処法を解説します。

上司との関係性が悪いと、優先順位が低くなる

新しいビジネスアイデアを企画書にまとめて上司に提出したものの、引き出しの中にしまい込まれたまま返事がもらえない――そういった経験をした人も少なくないはずです。

さっさと上の人間に意見を聞けばいいのに、それができない上司に、優柔不断さを感じ、意気地のなさを嘆きたくなることもあるのではないでしょうか。

そんなチキン上司に物事を決めてもらったり、動いてもらったりするにはどうしたらいいのでしょうか。大切なのは、いくつかの観点から、適切な方法を探ることです。

まず一つ目は、本当に上司だけの問題かどうかを見極める必要があります。人間関係は相互作用ですから、ふだんの関係性を考慮に入れる必要があります。

もしも上司が、ふだんからあなたのことを快く思っていないなら、いくつもの案件からあなたの提案を検討する際の優先度は低いでしょう。それが原因で動いてくれないのなら、上司との関係を修復する必要があります。

二つ目は、あなたが提案した内容に、上司がまったく関心がないというパターン。関心がないから後回しにされていることも十分考えられます。そういう場合は、上司が強い関心を寄せている話題にリンクさせた内容に変えるといった対応が必要です。