メンタルをいい状態に維持するためには、可能な限り自分が「やりたいこと」をする機会を増やしていくことが必要です。とはいっても、仕事においては「やりたいこと」ばかりできるわけではありません。毎日やるべきタスクに追われるなかで、どうすれば人生の時間を充実させていけるのでしょうか。何歳になっても人生をあきらめずに、前向きに過ごしていくための方法を紹介します。

「やりたくないこと」のなかに意味を見出す

どんな仕事も、能力を磨き、結果を出していくためには、継続して努力することが欠かせません。しかし、自分があまり「やりたくないこと」を頑張らなければならないとき、途端に苦しさや虚しさを感じてしまいます。確かに、仕事においてはやりたくないことでもやらなければならない場面がたくさんあり、それらからただ逃げていると、いずれ社内のライバルや他社との競争に敗れることは明白です。

そこで、もし仕事でやりたくないことがあるときは、そのやりたくないことのなかに自分で意味をつくったり、意義を見出したりすることをおすすめします。ビジネスパーソンなら、「仕事はやりたいことばかりやれるわけではない」という理屈は知っているはずですから、逆に「やりたくないことをどれだけ楽しめるか」に挑戦するのはとてもいいアプローチになります。

例えば、あまりやりたくないことでも、「自分のキャリアアップに必ずつながるはず!」「自分でも意外なスキルを身につけられるかもしれない」というふうに見方を変えていくのです。与えられた仕事自体は変わらないのだから、その仕事のなかに自分で意味を探していく思考が大切です。

「やりたくないことの数を減らせばいい」ともよく言われます。確かに、それもひとつの方法です。しかし、仕事には必ずやりたくないことが含まれるものであり、それは好きな仕事のなかにさえ潜んでいます。だからこそ、「やりたくないけれど、やるべきこと」に楽しく取り組めるように自分の見方や思考を変えていくほうが、合理的かつ効果的な方法だとわたしは見ています。