「適材適所の考え方」「目標達成の促し方」「タイムマネジメント」「モチベーションアップ」——ここまでの連載で、さまざまな目的に沿った1on1マネジメントについて、童話マトリックスのタイプ別にお伝えしてきました。今回は、具体的なシチュエーションとして、部下の「仕事の先延ばし」に対する1on1マネジメントのアプローチを考えていきたいと思います。

「先延ばし」の原因を理解し、効果的な対処を行う

「先延ばし撃退」という具体性の高いテーマで、タイプ別のマネジメントを考えていきます。「先延ばし」とは何かというと、「部下に仕事を任せたけれど、なかなか手をつけてくれない」というシチュエーションのことです。

自分自身が「先延ばし」の経験がないリーダーにとっては、「そんなの、ただのサボりだろう」「一喝すべきだ」と思うかもしれません。しかし、任された仕事に対して気が進まない状態というのは、それぞれのタイプによるものなのです。

「普段はバリバリ仕事をするのに、なんでこの仕事にはこんなに困っているのだろう?」「ほかのメンバーと比べて仕事の取り掛かりが遅い部下に、何か有効なアプローチはないかな?」。そんなとき、リーダーとして部下にどのようにアプローチして解決に導けるのかを考えていきましょう。今回は、「うさアリ」「うさギリス」の先延ばし撃退法を、次回では「かめアリ」「かめギリス」について触れていきます。