一流のお客様は、こちらが相手のために尽くしたことに恩を感じ、それに報いようとしてくれます。別のお客様を紹介してもらえることもしばしばで、一流の方から紹介されたお客様は、やはり一流の方であることがほとんどです。一流の営業パーソンは、そうした紹介の連鎖によって人脈を広げ、ビジネスを成功させているのです。

“二流の人の影”が見えると、一流のお客様は引いていく

大口の契約をしてくれたり、取り組むビジネスが次々と成功したりしている一流のお客様は、やはり一流のお客様を連れてきてくれることがよくあります。「この営業パーソン、すごくいいよ」となったら、ほかの人にも紹介したくなるもの。だから、一流の営業パーソンには、一流のお客様が複数つきます。

ただし、一流の人は一流の人としか付き合いたくないと思っています。ですから厳しいことを言うと、たとえ営業パーソンが一流であったとしても、その先の人脈に二流の人の影が見えた途端に、「こいつ、なんであんなのと付き合ってるんだ?」「次はもう会いたくないな」と思われてしまうのです。どのような人が二流なのかというと、たとえば空気が読めない発言ばかりをしてしまう人だったり、自分本位であったり、基本的な話になりますが、時間を守らなかったり、義理を果たさない、マナーが守れないといった人がそれにあたります。

友人関係は別として、ビジネスにおける人脈では、一流ではない人を交ぜないようにしなければなりません。一流のお客様とお付き合いをしたいのであれば、思い切って二流のビジネスパートナーを切るという選択をしなければいけないのです。とはいえ、いきなり「もうおまえとは付き合わない!」と言っては角が立つので、「それに関して、私はちょっとお役にたせそうにないです……」というように、自然な形で距離を置くのがスマートかもしれません。