周囲よりも多くの成果を上げるMVP社員の「10倍速仕事術」。日頃から効率を上げ、結果につながる努力を続けているに違いない。1日にメールが250通来るという超多忙なITプロジェクトマネジャーは、メール連絡をどのようにこなすのか。(内容・肩書は、2014年2月3日号掲載時のままです)
メールは一日二五〇通
「朝は八時か八時半に出社して、九時半の始業時間までの間に担当しているアプリの顧客獲得状況の確認と、前日に処理できなかったメールのチェックをします」
こう話すのは楽天ソーシャルメディア事業部の山崎啓仁氏。現在三つのプロジェクトを兼務する多忙なマネジャーである。当然ながら一日に受け取るメールの量も多い。少ないときでも一七〇通、多いときは二五〇通にも及ぶ。大半が社内のML(メーリングリスト)で、TO(個人宛てに届く、返信が必要なメール)は一日三〇件くらい。
プロジェクトを兼務していることもあり、ミーティングが非常に多い。朝一〇時から夕方一八時までぎっしりミーティングが入っていることもあるという。
「時間が惜しいのでミーティングの合間も自席に戻らず、会議室でノートPCからメールのチェックと返信を行っています」
一八時以降は自分の業務に充てる時間だ。メールチェックのほかに、企画書などの書類を作成したり、考え事をする。退社時間はだいたい夜の二〇時か二〇時半。家には仕事を持ち込まないが、帰宅途中の電車では仕事のことを考えていることが多いという。
そして、何かアイデアを思いついたり、やらなければいけないことを思い出したら、その都度、スマートフォンから会社の自分宛てにメールしておいて翌日確認するようにしているという。そうすれば夜寝て忘れてしまっても、翌朝自分のメールを見て思い出すことができる。受信トレイがTo Doリストの役割も果たすというわけだ。