自分に与えられた仕事を遂行するなかで、どうしても他の人にお願いしたいことが出てくるものです。ところが、こちらがいくら頼んでもできない理由ばかり並べて、拒否する人もいます。お願いしてもいっこうに協力してくれそうもない人に動いてもらうには、どうすればいいのでしょうか。今回は非協力的な人にも、力になってもらうための方法についてお伝えします。

相談から逃げる上司をつかまえる決めゼリフ

仕事を進めるうえで、他の人の協力は欠かせません。他の人から協力してもらえる力も、ビジネスパーソンの手腕のうちです。

ところが、何をお願いしても断ってくる人がいます。やたらと協力を拒否する人には、どうすれば協力してもらえるでしょうか。

結論から言うと、頼みごとを拒否する人に動いてもらうのは至難の技です。そもそもふだんからその相手といい関係を築いていれば、快く受けてくれるはずです。しかしそうではないからこそ断ってきているわけですから、言い方を変えたくらいでは考えを変えるとは思えません。

しかし、それでも動いてもらわないといけないのであれば、多少強引なやり方も必要でしょう。

たとえば相手が上司で、何か相談を持ち掛けても「今忙しいんだ、後にしてくれ」と拒絶され続けているなら、「このままだと○○さん(上司)にご迷惑をおかけするかもしれないので」と、あえて危機感をあおる切り出し方をするのも一つの手です。

たとえあなたをよく思っていない上司でも、自分に火の粉が降りかかるのは困りますから、スルーできないはずです。

しかし、関係性は悪くないにもかかわらず、その上司が相談に乗ってくれないとしたら、上司がその案件に関心がないということです。この場合は、相談内容を上司の関心のある話題に関連付けてプレゼンするなり、提案をすると効果的です。

たとえば「社会貢献」に関心がある上司なら、企画に強引にでも社会貢献の要素を組み入れるといった工夫をする。そうやって関心を引くやり方もあるでしょう。

もう一つ、本当に相手が忙しくて時間がない場合なら、「5分だけ頂けますでしょうか」と声をかけるのも、効果はあります。話を聞いてもらえたら5分で終わらなくても構いません。とにかく今その場で、上司の時間をもぎ取りたいときには、この切り出し方が有効です。