攻撃的な人から、やる気のない人までチームにはいろいろなタイプの人がいるものです。
優れた上司は、メンバーの個々のせいにせず、チームをやる気にさせることができるといいます。部下のせいにしても何も解決はしません。上司はチームを動かすのに何が必要か。最後のレッスンを始めましょう。
個人プレーが過ぎるメンバーにどう手を打つか
最後の問題です。
あなたの部署のM君とS君は、業績は悪くないものの個人プレーが多く、組織で協調した動きができません。ライバル心がありすぎるのか闘争心むき出しで、日頃からいがみ合っているような状況です。それぞれ個人としての力はあるのだから、協力して仕事に取り組んでくれると部署的には助かるのですが、どうもうまくいきません。さて、あなたは上司としてどういう手を打ちますか?
A:同じ部署にいると摩擦が生じ問題を起こすので、戦力が落ちるのは痛いが、揉め事の仲裁にも疲れたし、どちらかを異動させるか、辞めてもらったほうがいいと思う。
B:せっかく力はあるのだから、その実力を発揮させてやるのが上司の務めだ。彼らがお互いのことを気にしていられなくなるくらい厳しい状況に置いてやればいいと思う。
どんな組織でも人間関係の問題は必ずあるもので、馬が合わず、どうにも相性の悪い人というのはいるものです。それが表に出てしまい、具体的な問題を起こすようになれば、組織にとっては害悪であって、排除することもありうるでしょう。
しかし、人としてのパワーがあるからこそ大きな問題を起こすとも言えるわけで、上司としてはその力をうまく活かして組織の力に組み入れたいところです。
さて、こうした問題を孫子の兵法ではどう解決していくのか見てみましょう。