上司が頭を悩ませる問題のひとつが、褒め方と叱り方です。

 孫子の兵法は戦争という非常時を想定していますから、決死の覚悟を人に求めるときの方法が説かれています。効果的な褒め方、叱り方を学び、人を動かす方法を学びましょう。

社員表彰制度でやる気は出るか?

まず、あなたに質問です。

友人が勤めている会社では、年に何度も社員表彰をするパーティーが開催され、社長賞、優秀社員賞、月間MVP、ルーキー賞など多数の賞が金一封とともに授与されるそうです。その友人は一度優秀社員賞をもらったことがあるそうですが、最近は表彰されることもなく、「社長のお気に入りの社員ばかりが表彰されて、社員はみんな白けているよ」と言っていました。あなたはこの友人の会社についてどう思いますか?

A:社員表彰があって、金一封ももらえるなんて羨ましい。そんな表彰制度が自分の会社にもあればいいのにと思う。
B:そんなに何度も社員を集めて表彰までしないとモチベーションを維持できない会社なのではないか。社員を金一封で釣っているように感じる。

あなたの会社には、社員表彰制度があるでしょうか。その表彰制度は意味のあるものになっているでしょうか。毎度表彰される優秀な社員は喜んでいるでしょうが、表彰などとはまったく無縁な社員は関心を失っているといったことはありませんか。

人は周囲から認められ、評価されてやる気を高めるものですが、それが当たり前になれば慣れが出て価値を感じなくなりますし、ほかの人が評価され、もてはやされているのを見ると嫉妬や僻みの心が湧いてきたりもするものです。

孫子の兵法では人の評価や表彰、報酬などについてどのように考えるのかを見ていきましょう。