例えば、小売業や卸売業だと、商品を仕入れて売るわけですが、売れた商品だけが売上原価(費用)になります。一方、仕入れただけの商品はいったん、貸借対照表の棚卸資産に入ります。つまり、商品が売れないと費用に計上されず、そのぶん利益を押し上げるカラクリがあります。実はここに、財務会計の限界があると小宮さんは指摘します。

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