今や圧倒的な知名度を誇る「アパホテル」。コロナ禍の影響を受けて、ホテル業界が苦境にあえぐ中でもアパグループは黒字を確保し、事業を拡大し続ける。アパグループ創業者であり、現在も経営の舵取りを担う元谷外志雄会長は、バブル崩壊やリーマン・ショックなどの経済危機すらもチャンスに変えて同社を成長させてきた。圧倒的な成果をあげる秘訣とは何か？ ホテルやマンションの用地買収から設計までこなすワンマン経営者であり、テレビでも有名な夫人を広告塔に、拡大路線をひた走る！ 天才経営者・元谷氏のゆるぎない経営観、緻密に計算された独自の戦略の全貌に、経営学者の楠木建氏が迫る！

元谷 外志雄
アパグループ会長
石川県生まれ。信用金庫を経て独立し、住宅販売会社「信金開発」設立。その後、ホテル、マンション事業を中核とする企業グループを築いた。月刊誌「アップルタウン」を発行し、編集長も務める。

楠木 建
一橋ビジネススクール特任教授
1964年生まれ。89年、一橋大学院商学研究科修士課程修了。一橋大学商学部助教授、同大学ビジネススクール教授を経て、2023年から現職。『ストーリーとしての競争戦略』『逆・タイムマシン経営論』など著書多数。