「好きなことを仕事にしよう」「ワクワクしながら働こう」

そんなキラキラしたメッセージをよく見かけます。しかし現実は、希望しない部署に配属されたり、やりたくない仕事が回ってきたりして、こんなハズじゃなかった……と嘆いている人も多いのではないでしょうか。

一見不運なこんな状況を、ラッキーに変えるにはどうしたらいいのでしょう?

「仕事がつまらない」に役立つ仏教の教え

いくら好きな仕事でも、一つひとつの業務を取り出せば、すべてがワクワクできることばかりではありません。膨大な量のデータ入力、報告書作成、経費の精算など、ただ淡々とやるべきタスクのほうが多いともいえるでしょう。料理人が延々とジャガイモの皮をむくようなもので、つまらない作業でも必要なことなのです。そのような仕事には、どのような心構えで取り組めばよいのでしょうか。

仏教の教えには「あるがまま」という言葉があります。中国の古い言葉にも「柳は緑、花はクレナイ」というものがあります。どちらも、今体験していることをそのまま受け止めて、そこに再評価を加えないという意味です。