日本酒中級編の2回目。

フレンチやイタリアン、スペイン料理店でも取り扱われる機会が増えている日本酒。日本酒好き同士で「今度、日本酒会をしませんか」と集まるときに、注目されるのがペアリング。どのように相性を感じ、表現すればいいのかを学ぶためにぴったりの日本酒をご紹介します。

日本酒好きの会で好印象の振る舞い方とは?

ビジネスのコミュニケーションツールとして日本酒の注目度が上昇中の今。同僚や取引先、社外の異業種交流会などでも、日本酒好き同士で「日本酒の会をやりましょう」といった会食が増えていくでしょう。

ビジネスパーソンが「ゴルフ」を通して相手の人柄を知り、密な関係性をつくるように、「日本酒」を通してお互いを知り、信頼度を高めていくことができるはず。そして、ゴルフと日本酒の共通点は、どちらも「本性が出る」ところではないでしょうか。

たとえば、ゴルフのプレイが荒々しい人は、やはりビジネスにおいても粗雑な面を持っている印象を与えます。日本酒も同様に、味の好みだけでなく注文の仕方や酒の語り方に、その人の性格やセンスがのぞいてしまうことがよくあります。日本酒は、「酒の味に造り手の性格が出る」とは言われるものの、飲み手とて例外ではないのです。

日本酒好きの度合いが高いほど、厳しく見られる傾向にあります。会食に場違いな1本をゴリ推ししたり、聞きかじりの知識をひけらかしたりすれば、「この人、ビジネスでも勘所が悪そう」「一緒に仕事をしたところで、すれ違いが起きるのでは」といらぬ懸念を抱かれることにもなりかねません。