日本酒中級編の最終回。
情報感度の高さは強力な武器になります。社内あるいは取引先に対しても「わからないことがあればこの人に相談すれば安心だ」という信頼感を与え、関係性を強固にします。日本酒においても、最新のトレンドを把握し、飲み会や会食で活用すれば、アンテナの高さをアピールできます。
「次は、この日本酒がくるみたいですよ」と言うなら?
有能なビジネスパーソンに欠かせないのは情報収集能力。必要な情報に素早くアクセスし、業界のトレンドを掴むことが説得力のある提案にもつながります。
日本酒に置き換えてみれば、新しいムーブメントを引っ張るのはどんなお酒なのか、どんな造り手がどんなメッセージを送っているのか、それによってどのような新しい支持層が生まれているのかを知ることで、トレンドの全体像が見渡せるでしょう。
しかし、事はそう簡単に運びません。日本が世界に誇る伝統産業でありながら、たびたび情報流通の少なさが指摘される日本酒の世界。アンテナを高く張っているつもりでも、意外と最新の情報を取りこぼしてしまうと嘆く日本酒通も多いのです。
「次は、この日本酒がくるみたいですよ。今度、一杯飲みに行きませんか?」
こんな一言が、日本酒好きな同僚や会社の上司、取引先の役職者の関心を引き寄せてくれるかもしれません。そこまでいかなくても、営業トークの糸口として日本酒のトレンドを掴んでおくことは役に立つはず。今回は令和の日本酒トレンドの最前線を疾走する「クラフトサケ」を取り上げます。