デジタル技術を利用しない業務はほぼなくなった現在、人物評価に直結するのが「デジタルリテラシー」の有無とも言える。社内外へのメールやチャット、個人のSNS、さらには、業務効率化には欠かせなくなってきたAIの利用など、今やデジタルツールを「使える」だけではなく、「どう使い・どう守る」かが企業人一人ひとりに求められている。「デジタルリテラシー」とは、倫理・モラルをもって正しくデジタル技術を使うことにほかならない。たった一人の倫理観の欠如による安易なデジタル利用は、本人のみならず、所属企業に数十億円もの損害を与えてしまうことさえあり得る。「デジタルリテラシー」の基礎知識を、同志社大学理工学部教授の土屋誠司さんに学ぶ。