普段の姿勢を変えるだけで、テストステロンの分泌量が上がります。「そんなことでいいのか」と皆さんが驚くほど簡単なポーズを取るだけ。古くから人間に備わっているメカニズムを利用した「狩りの本能を刺激する」ポーズでテストステロンが爆増します――。

あなたの姿勢は大丈夫?

みなさんは今この記事を、パソコンやスマートフォンの画面を開いて読んでいると思います。では、質問です。あなたは今、どんな姿勢をしていますか。画面に覆いかぶさるように、猫背になってはいないでしょうか。

頭が体の前に倒れ胸が閉じる猫背は、テストステロンの大敵です。人間は危険に直面したとき、身を守るために必ず肩と胸を閉じます。ボクシングで相手の攻撃を防御するときに脇をギュッと締める、あのイメージです。胸を閉じると、副腎皮質からコルチゾールというストレスホルモンが分泌され、交感神経を活性化します。これがテストステロンを下げてしまうのです。

現代人は、常にパソコンかスマホを凝視しているような生活を送っています。どんなオフィスを見ても、背中が丸まっている人ばかり。「スマホ首」という言葉も頻繁に耳にするようになりました。これでは、テストステロンがどんどん少なくなるのは当然です。