当意即妙な質問で、会話をうまくつなげたり、自然とその場を盛り上げたりできる人がいます。こうした質問が上手な人には、いったいどんな特徴があるのでしょうか。澤円さんによると、「質問力」が高い人は、未来のポジティブなアクションにつながる質問をする人だと言います。会話のプロセスに沿って具体的に紹介していきます。
「答えやすい質問」から入ればいい
初対面など、相手との接点がほとんどない状態で相手に質問をするときは、まずは相手が答えやすいようにハードルが低い質問から入りましょう。
名刺交換でオフィスの住所を見れば、「今日はオフィスからいらっしゃいましたか?」と聞くことができます。もしそうであれば、「電車は混んでいましたか?」と被せることができますよね。そして電車が混んでいたならば、「混んでいる電車はいつ乗っても大変ですよねえ」などと、自然なかたちでラリーを続けていくことができます。
名刺を見たときにちょっと珍しい姓だったら、「このお名前はどちらのご出身でいらっしゃいますか?」というのもよくある聞き方です。いずれにせよ、ポイントは相手がすぐに答えやすい質問をするということです。
ちなみに、僕がときどき使うのは、たとえばキヨミさんという名前の男性ならば、「僕の名前はマドカなのですが、同じ運命を辿っていますね」というふうに、性別を間違われやすいという自分との共通項を見つけてする質問です。ちょっと特殊な共通項で、「わたしたちは仲間ですね」と言いやすい話題だと、周囲の人も笑って打ち解けられるし、その場のアイスブレイクになるでしょう。
このように、誰も傷つかないような、ただの事実であるネタを質問のなかに入れると、初対面でも盛り上がることがあります。いずれにせよ、まずは答えやすい質問であることが大事なのです。