ユーザーインターフェース(UI)は、製品やサービスの成功を左右する重要な要素となっています。ではどうすればユーザーに支持される、優れたUIを設計できるのでしょうか。アップル、アマゾン、マイクロソフトなどの実例も交えながら、UIに不可欠なポイントについて解説します。
ユーザーインターフェースは顧客に寄り添っているか?
弊社のオンラインプログラミング学習サービスProgateは当初、かなりシンプルなデザインでした。
確かに、プロのエンジニアから見るとわかりやすい作りだったと思います。ただ、Progateはプログラミング初心者の方々に向けたサービスです。「プログラミングを勉強してみたいけどなんだか近寄りがたい」と思っている人に、「これなら私でもできそう」とはじめの一歩を踏み出してもらうにはどうすればいいか。「やっぱり難しくて挫折しそう」と感じている人に、「もうちょっと頑張ろう」と学習を継続してもらうにはどうすればいいか――。
自分たちのサービスの提供価値を追求した結果、デザインが徐々に変わっていきました。シンプルなモノクロでシャープなイメージではなく、パステル調で柔らかなカラーを採用し、「にんじゃわんこ」などのキャラクターを登場させ、初心者の方でも「自分にもできそう」だと感じることができるような雰囲気を目指したのです。
実は、弊社CEOは当初、キャラクターをデザインする時間があるなら早くコンテンツを作ってほしいという思いも少なからずあったようです。しかし、デザインを新調したあと、Progateは利用者数を一気に伸ばしました。
確かにコンテンツは一番重要です。でも、それと同じくらい、ユーザーインターフェース(UI)も重要なのです。