成功者はどのような思考とマインドを持ち、どう行動しているのか? 経営学者、楠木建氏が一流トップに切り込み、その答えを引き出す特集シリーズ。三井物産で30年以上務め、子会社社長を務めるなどバリバリの商社マンだった土屋哲雄氏は、還暦直前に作業服販売大手のワークマンに入社。同社会長であり、ベイシアグループ創業者でもある叔父から言われたのは「この会社では何もしなくていい」。ところが、暇を持て余していた土屋氏はある時気づく。「ワークマンは市場を取り尽くして、成長の余地がないのでは?」。そんな中、ワークマンをさらに成長させる新規事業を思いつく。土屋氏が1つだけ手掛けた一世一代の大仕事とは?