他人の悪口を言う人には、警戒が必要です。たまたまその場に居合わせたというだけで、「○○君もそう言っているよ」と共犯者にされてしまう危険性があるからです。そうならないようにするには、どうすればいいのか。今回は、隙あらば人を悪口の共犯者にしてしまおうとする人から身を守るための防御策をお伝えします。

「私は人のことを言えるような人間じゃありませんから」

人の悪口を言い立てる人がいます。それだけでも十分不愉快なのですが、そういう人のなかには、その場に居合わせた人を共犯者にしてしまう人がいるので、とくに注意が必要なのです。

他の回でも言いましたが、悪口や噂話、差別的な発言をする人の言うことに不用意に同意してしまうと、自分まで共犯にされ、下手すると自分が言っていたことにされてしまう危険もあります。

でもそれが上司だと、悪口をまくしたてているのを、部下が注意したり、止めさせたりすることは実質的に不可能です。「あいつはろくでもないヤツだ。おまえもそう思うだろう?」などと、同意を求められたようなときは警戒しなければなりません。

反論すれば機嫌を損なうのはわかっていますが、かといって同意してしまうと、「○○君もそう言っている」などと言いふらす上司もいますから、上辺だけであろうと同意したり、わかったフリをしたりすることは絶対に避けなければいけません。

そういうときは「私は人のことを言えるような人間じゃありませんから」と、曖昧な返答で逃げてしまうのが無難です。

面倒くさいことですが、そういう上司のもとにいる限りは、反対も賛成もせず、無難に受け流すことを覚えるしかありません。