「欧州委員会の経験は、間違いなく私の今につながっている」。JERA社長の奥田久栄氏は、欧州委員会への出向で衝撃を受ける。最初に「お前らはアメリカに毒されすぎている。俺たちは全然、考え方が違うから」と言われる。会議に出ると、各国があまりにも違う価値観を持って仕事に臨んでいる。ドイツ人は、理路整然とロジカルに。フランス人は、詩なのか哲学なのか分からないようなプレゼンテーション。「こんなのまとまりっこないよ」と奥田氏は思っていたが、「一段高いところで、ちゃんとまとまりを最後は見せてくる」。この欧州委員会での経験が、その後の仕事にどう生かされることになったのか。いろいろな意見がある中で、どうまとめて着地点を見いだすのか。示唆に富んだ話が満載の前編。(後編は2025年2月9日公開です)
本編の一部公開版
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