▼よなよなエールなど、クラフトビール市場で存在感を発揮するヤッホーブルーイング。業績好調な成長企業を支えるのが、人材の育成・活用のユニークな施策だ。フラットな組織で究極の顧客志向を目指す“ガッホー文化”という企業カルチャーをベースに、管理職の立候補制度、社長も含めた全社員のニックネーム化、雑談を取り入れた朝礼など、独自の施策を展開している。また、アセスメントツールで社員の強みを把握することでポテンシャルを最大に引き出し、その上で、チームで働くことを重視する。一方、採用では一切妥協せず、企業文化にマッチする人材のみを厳選する。絶好調企業の工夫を尽くした人材活用術を通して、いまの時代に求められる人材像と経営トップの哲学に迫る。
▼5月の特集テーマは「求められる人材」。変化のスピードが増す経済環境下で、企業が求める人材像も日々、大きく変わっています。企業が求める人材の条件、過去と現在で変わる“優秀”の定義、優れた職業人になるための生き方、人材育成と活用の哲学など、人材についての様々なトピックを第一線の経済人三名に聞きました。人材について長年研究を続け現場を知り尽くす研究者、著名企業を渡り歩きグローバル企業で人事部長をつとめた人事実務の専門家、独自の人材活用で結果を出し続ける経営トップ。三つの異なる視点から、人材の“いま”と“これから”が見えてきます。