使わないのに手放せず、モノをため込んでいませんか? お金持ちの家はサッパリと片付いている一方、貧乏人の家はモノが溢れているといいます。モノが豊かさの象徴だった時代は終わりました。もったいない精神でモノをため込めば、逆にお金も運も逃げていきます。ビジネスの「選択と集中」の要領で、不要なモノは捨てていきましょう。

スティーブ・ジョブズが「制服」を愛用した理由

アップル創業者である故スティーブ・ジョブズが毎日同じ服を着ていたことはよく知られている事実です。イッセイミヤケの黒のハイネックにリーバイス501。いつどこへ行くのも、まるで制服のようにこのファッションを愛用していました。

その理由はいたってシンプル。着る服を決めるという決断エネルギーを節約して、ほかの重要な決断に回すためです。朝の準備の時間短縮にもなるし、服を買う金銭的コストも節約。もっと言えば、服を置く場所の節約にもなります。

確かに、服に限らずモノを減らすのは、さまざまなエネルギーの節約です。

たとえば、床に何でも置くクセがある私の息子の場合。その積み重なった山から一番下のモノを引っ張り出そうとして余計なエネルギーを使っています。しかし結局その山が崩れて「あちゃー!」と落胆し、再びエネルギーを消費しています。

最初からそんなところにモノの山など作らなければ、使わずに済んだエネルギーです。モノが多すぎるうえに整理整頓ベタとくれば、このようなムダが増え、おまけにストレスが増えるのです。