前回は、アクティブリスニングを徹底すれば、相手の信頼を得られるだけでなく、問題が解決することもあることを解説しました。

仕事をするうえで、アクティブリスニングを実行する際に重要なのが、職場の同僚、クライアント、それ以外の関係者に関心を持つことです。

今回は、なぜ相手に関心を持つことが大切なのかを解説します。

前向きな気持ちの好循環が生まれる

相手に関心を持つとは、相手を人として認めることです。その人が何を考えているのか、どういう価値観で行動しているのかを理解しようとすることであり、やりとりの際には適切な配慮をすることでもあります。そうするとアクティブリスニングも容易にでき、実にスムーズな意思疎通が可能になります。

ひとりだけで完結する仕事はなかなかありません。ひとりだけで全部やっていると思っていても、誰かがウェブサイトのサポートをしてくれていたり、会場の確保をしてくれていたり、何かしら、誰かがあなたの仕事を助けてくれているものです。

その方々に人として関心を持つことは大切で、仕事を順調に進めていくうえで不可欠なことです。そういう姿勢は不思議なほどすぐ相手にも伝わります。そうすると、仲間意識も芽生え、あなたに協力しようという気持ちになってくれます。

その気持ちが反射し、こちらも前向きな気持ちになります。それがまたすぐ相手にも伝わります。こういうときに好循環も生まれます。思いがけない良いことも起きます。