日本酒上級編の2回目。
「もう少しで受注に至りそうなのに、うまくいかない」とくすぶってしまうとき。商談相手にさりげなく手土産を渡すことで、動かぬ山が動くこともあります。バラエティに富み、手土産を渡すきっかけのエピソードにも事欠かない日本酒。特に、「貴醸酒」「古酒」といった非日常感のある日本酒は、贈り物にぴったり。おすすめの2本を紹介します。
「そこまで考えてくれているのか」と相手を感動させる
どんなに有能なビジネスパーソンでも、営業活動で壁にぶつかってしまうことはあります。「あと一押しで受注が取れそうなのに、なかなか取れない」。こんな場面で、時にとても有効な役割を果たしてくれるのが手土産です。もちろん、手土産ひとつで、数百万円、数千万円の受注が決まるとは言いませんが、思いがけない贈り物は、誰にとっても嬉しいもの。上手な選び方と贈り方しだいでは、なかなか動かなかった山が動き始め、受注への道が開けてくるかもしれません。
手土産の作法とは、「あなたのことを想っています」という担当者への心遣いが基本。「アポがあるとき以外も○○さんのことを考えていますよ」という気持ちをさりげなくにじませるのがポイントです。例えば、お渡しするときに「旅行先で、この品を見かけまして。○○さんにぜひお渡ししたいと思ってお持ちしました」「先日、このお店で試飲したら、爽やかな味わいが○○さんにぴったりだと思い、ぜひお贈りしたいと思ったんです」と、伝えると効果は抜群です。「そこまで考えてくれているのか」と相手は感動して、「受注まであと一歩」を後押しになるかもしれません。