一世風靡し、誰もが羨む人生を歩む成功者。彼らが過去に企業に勤める一般人として生きていたことはあまり知られていない。“何者でもない存在”だったころ、会社員としてどんな仕事をしてきたのか。その知られざる時代にこそ、現在の成功の秘密が詰まっている。
2023年夏の甲子園を制した慶應義塾高校野球部。「エンジョイ・ベースボール」をモットーにした、これまでの高校野球と一線を画したチームは大きな注目を浴びた。野球部を率いるのは、森林貴彦監督。指導者になる前はNTTの営業担当として働いた経歴を持つ。会社員として過ごした3年間に、日本一の名将になるためのヒントが隠されていた。