大塚商会社長の大塚裕司氏は無類のブラジル音楽好き。中学時代からボサノバを聴いていた。社長になる2001年から東京・四谷にあるブラジル音楽と料理の店に足繁く通い始める。ブラジルの代表的な楽器である「クイーカ」の演奏を始めて夢中になり、あちこちからお呼びがかかるほどの実力に。四谷の店には十数年間、年間百回を超えるほど通い詰めていた。現在、サンバチームのコアメンバーで、一年中練習していて暇がないと言う。そんな大塚社長でも大塚商会の創業者である父親から認められずに思い悩んでいた時期があった。「自分のことが嫌いと言っていた」と吐露する。そうした時、あることがきっかけとなり「自分を認めるようになった」ことで、人生観が大きく変わることになる。なぜ、嫌な自分を認めることがとても大事なのか、大塚社長が熱く語る前編。(後編は2024年8月4日公開です)