人は相手に何かしてもらえば恩義を感じ、その分自分も相手に返していこうとするものです。見返りを求めるわけではありませんが、自分が先に与えれば、結果的に相手からも大切にされ応援してもらえるのです。

才能、人脈、チャンス、手柄……。運のいい人は先に与えています。あなたは何を与えられるでしょうか？

横山 信治
グッドモーゲージ代表取締役、強運コンサルタント
1982年、日本信販（現・三菱UFJニコス）入社。営業成績全国最下位のダメ営業マンから、全国No.1営業に。2001年、ソフトバンクファイナンス（現・SBIホールディングス）に転職し、日本初のモーゲージバンク（証券化を資金調達手段とした住宅ローン貸出専門の金融機関）であるSBIモーゲージを設立。当初4人でスタートした会社を、従業員250名、店舗数191店舗の上場会社へ成長させる。東証一部上場の金融グループにて、役員、社長を経て、2014年4月独立。

自分以外の人に花を持たせる

「会社が私のことを評価してくれれば、もっと頑張るのに」
「もっと予算を出してくれれば、いい企画ができるのに」

など、できない理由を会社や他人のせいにして、求めてばかりの人がいます。求めるというのは奪うこと。自分から何かを奪う相手を、人は好きになれません。私は40年間のビジネス人生で多くの人を見てきました。結論から言えば、運のいい人は与える人なのです。

いい情報が回ってきたら、独占せずに周りの人にシェアする。
頼まれれば、自分の人脈のなかから人を紹介してあげる。
手が空いたときは、仕事を手伝ってあげる。

与えるとは、要するに、あなたができる範囲のことを誰かにしてあげることです。