成功者ははじめから成功したわけではありません。数々の失敗にまみれ、失意の沼を泳ぎながらもチャレンジしたから今があります。失敗は成功のプロセスでしかないのです。

しかし、だからといって無謀な挑戦をしているわけではありません。そこには運の良い人だけが知っている、あるアプローチ法がありました。

社内公募に手を挙げた人全員が出世した理由

前の会社で営業本部長をしていたとき、新規店舗の支店長を社内公募したことがありました。意を決して手を挙げてくれたのは3人で、実際支店長になったのは2人ですが、3人ともその後大きく出世していきました。公募に応募しなかった人の大半は、「チャレンジしてみたいが自信がない」「店舗の業績が上がらず失敗したら、責任をとらされるんじゃないか」などとネガティブに考えていたようです。

しかし、最初から自信のある人などいません。自信とは、挑戦と失敗を繰り返さないと手に入らないものなのです。たとえばテストで90点とったとします。次に100点をとるためには、正解した90点を振り返って満足するのではなく、ミスをした10点分を検証して原因をつきとめ、次にどうすべきかを考えるしか方法はありません。

つまり、失敗のなかにこそ成功のたねがあるということです。最初から100点満点をとるより、かえって失敗したほうが次は120点、いやそれ以上をとれる成長につながることのほうが多いのです。