日本特殊陶業社長の川合尊氏は、新しいセンサを開発して市場に出していたので、しょっちゅう詰んでいたと言う。「頭が真っ白になる時間をどれだけ短くできるかが勝負。動いていればアイデアが出てくる。真っ白になっている時間はアイデアにつながらない無駄な時間」。いろんなことが原因で不具合や故障は起きる。「車が悪い」、「使い方が悪い」と考えると、モノが良くならないと語る。楠木建氏も「人とか環境のせいにしないことが、物事を良くしていく」と同意する。小学生の頃から『サンデー』『マガジン』『ジャンプ』を読み続け、競馬が大好きという川合氏の素顔にも迫る後編。