NTT社長の島田明氏は、1日の3分の1、多い時は半分ぐらいを社外の方と会っている。面白そうなものをネットや本で発見すると、そこの会社に自ら足を運ぶという。「イノベーションを生むためのアクション」。そこには、「NTTが持っているテクノロジーやプロダクトを社外の別なものとうまく結びつけることで、新しい価値が生まれる」という確信がある。「自分達の中だけでは価値があまり高くならない、別なパートナーと組んで価値の高いものに作り込んだ方が絶対にいい」と断言する。楠木建氏は島田社長の様々な意外な面を発見し、「オープンでフラットな感じ、まさに今のNTTに求められている経営者」と言う。後編では、島田氏のあまり知られていない人物像が浮かび上がってくる。