リリースはシステムやWeb、アプリ開発における一大イベント。しかし、リリース後に予期せぬトラブルが起きれば、サービスや提供企業に対する信頼を失墜させるリスクも。トラブルを未然に防ぎ、スムーズなリリースを実現するための秘訣とは? 本記事では、リリース後のトラブルを最小限に抑える3つのチェックポイントを詳しくご紹介します。

リリース前に最終プロダクトをレビューする

プロダクトが完成し、テストにもパスしたら、「あとはリリースするだけだ」と安堵する気持ちはよくわかります。ただ、リリースも決して気が抜けない工程です。気を引き締めて臨みましょう。

リリース前に必ず、改めてチェックしてほしいことがあります。ひとつ目は、最終プロダクトが仕様を満たしているかの確認です。目指していた機能がすべて開発されたか、挙動なども含めて当初の想定通りの形になっているかの最終結果をレビューするのです。

なにをそんな当たり前のことを、と思った人もいるでしょう。確かに、プロダクトの仕様がしっかり管理されていれば、開発漏れが発生する可能性は低いです。ただ問題は、多くのシステム開発現場では仕様がしっかり管理されていないということです。

プロジェクトが大規模かつ長丁場になればなるほど、開発が進むなかで知らぬ間に仕様が変わっているということが起こりえます。予算やスケジュールの制限から現場判断で機能が変更されたり、プロジェクトマネージャーのあずかり知らないところでトレードオフスライダーをもとに機能が切り捨てられたりということが実際に起きます。その結果、想定外のプロダクトが出来上がっている可能性があるのです。