本は自分の世界を広げてくれる最高のツールであり、自己成長や新たな視点を発見する機会を与えてくれる。大の読書家で、数々の著書も持つ元東レ経営研究所社長、佐々木常夫さんは、「100冊の本より、身になる1冊の本」を読みなさいと語る。佐々木さんのサラリーマン人生は壮絶だ。自閉症の長男を含め3人の子どもと、うつ病と肝臓病を患う妻を抱えて、育児、家事、介護に追いかけられる。それでも全力で仕事に取り組み、高い成果を出しながら自分も部下も定時に帰る仕事術を編み出し、同期トップで取締役就任。だが、2年後に左遷の憂き目にあう。本が、艱難辛苦の人生を乗り越える助けになった――。そんな佐々木さんに、20代から50代までの4世代に向けて、「人生を変える1冊」を厳選してもらった。