職場で起こる突然のトラブル。混乱の中にあっては、速く、正しく、迷いなく決断するのは困難です。

突然のトラブルの原因の多くは情報感度の低さにあります。普段から情報にアンテナを張り巡らせるためにはGoogleアラートが有効ですが、その効果的な使い方を解説します。

突然のピンチ……なぜ誰も気づかないのか?

今回は、現代の職場で起こりうる、突然のピンチについて考えてみたいと思います。例えば、スマートフォンアプリの開発に携わっている会社で考えてみましょう。旅行系の新たなアプリをリリースし、その利用者数は順調に伸びていました。しかし、突如としてその伸びが止まりました。何が起こったのでしょうか。あわてて調査を始めた結果、原因が判明しました。App Storeの規約が、気づかぬ間に変わっており、いくつかの導線がうまく働かなくなっていたのです。どうして誰も気づかなかったのでしょうか。

また、ある会社では6カ月もの長い時間をかけて画期的だと思われる英語学習アプリの企画を詰めていました。しかし、完成間近のところで、ほぼ同じ意図のアプリが先月リリースされ、広告は打たれていないものの、極めて高品質であることがわかりました。当然、競合と思われる企業は一応チェックしていましたが、全く予想しなかった業界からの新規参入者だったのです。企画は一からやり直しとなりました。企画には経営者、役員、本部長も含めて20名くらい関わっていたのに、どうして誰も気づかなかったのでしょうか。