人生で成功を収めるうえで、最も大事な考え方とは何か? 「全ては天の配剤」と北尾吉孝氏は言い切る。「人事を尽くして天命を待つ」という中国古典の言葉があるが、自分にできることは最善を尽くして、あとは天の定めた運命に任せるという意味だ。天命に向かって努力し続け、成功をつかみ取ってきた北尾氏との対談も佳境に入り、人材育成と後継者選びの「真理」が語られる。カリスマ経営者は、後継者育成と自らの進退をどう考えているのか?  経営学者の楠木建氏が「正統派の教養人」と評する、北尾氏の人生哲学が余すところなく語られる対談後編。