面倒くさいとか、疲れすぎで、夜はシャワーで済ませたり、風呂は朝に入る、という人も多いかもしれません。実は、テストステロンを高く保つために、夜の入浴が重要な役割を担っているのです。なぜ、風呂は夜に入ったほうがテストステロンにいいのか? 最終回は、名医が教えるお風呂健康法です。
湯船につからない人はテストステロンが低い!?
みなさんは毎晩湯船につかっていますか。忙しくてシャワーだけで済ませるという人も、意外と多いのではないでしょうか。その習慣、“男を下げる”かもしれません。
入浴は、交感神経を鎮めて副交感神経を活性化させることで、テストステロンをアップさせます。私が患者さんを診てきた経験から言うと、夜湯船につからずにシャワーだけ浴びるという人は、総じてテストステロン値が低い。
しっかりリラックスできるように、夜の入浴は38度程度のぬるい風呂に20分ぐらい長めに入るのが基本です。お湯が熱すぎると交感神経が高ぶってしまうので、就寝前は避けるようにしましょう。
入浴剤やアロマオイルは積極的に使うべきです。入浴のリラックス効果が高まりますし、香りで嗅覚を刺激するとテストステロンがアップするからです。現代の日本で暮らしていると、強い匂いを嗅ぐ機会があまりありません。しかし、匂いは私たち人間の動物としての本能を刺激し、テストステロンを高めます。