自社の競争力を高め、他社との差別化をどう図っていくか。りそなホールディングス社長の南昌宏氏は「かけがえのない存在になる、独自のポジションをとっていることが大切だ」と強調する。南社長の考え方は数々の修羅場を経験する中で形成されてきた。2003年5月、資本不足に陥ったりそな銀行が約2兆円の公的資金の注入を受け、実質国有化された“りそなショック”。それまでの常識や価値観をゼロベースで見直し、改革し続けてきた。去年、20年の節目で「第二の創業」、「リテールナンバーワン」を目指す新たなスタートラインにようやく立てたという。これから違ったステージで勝負にいくと意気込む南社長。お客様や世の中にとって、本当に必要な会社になるために不可欠なことは何かを熱く語る。(後編は2024年4月8日公開です)